世界禁煙デーは、なぜ5月31日なのでしょうか?
それには、世界禁煙デーの歴史をひもとくことが必要です。
歴史について書いてみます。
1980年 世界保健デー(4/7)のスローガン
“Smoking or health : the choice is yours" (喫煙か健康か-選択はあなたに)
1986年 世界保健総会決議(WHA39.14)
“Tobacco or Health”
1987年 WHO発足40周年にあたる1988年4月7日を第1回世界禁煙デーと制定(WHA40.38)
1988年 第1回世界禁煙デー(この年のみ4/7)
“Tobacco or health : choose health" (たばこか健康か-健康を選ぼう)
しかし、世界保健デーと重なるので別にしようということになりました。5月はWHO総会があり、 毎年やるには総会のあとがよいだろう、 でも、秋まで延ばすとやる気がそがれる。じゃあ、5月末日にしよう。 えいやっと決めたとのことです。
(情報源としては、日本禁煙学会公式メーリングリスト "quit "によります。(関係者のDr. Roberto Masironi と結核予防会の島尾 忠男先生が語ったとのことです。))
結構アバウトな決め方だったのですね。
そして、1989年からは5/31となり、現在に至るわけです。
1989年 第2回世界禁煙デー(以降、毎年5/31とする)
“The female smoker : at added risk" (プラスされる女性喫煙者への害)
過去においては、4/7 と5/31の2パターンがあったわけですね。
1980年は、"喫煙か健康か"に対して、"選択はあなたに"だったものが、
世界禁煙デー第1回の1988年には"健康を選ぼう"となっています。
そのとき、歴史は大きく動いたわけです。