以前、レコーディング・ダイエットというものが流行りました。これは、非常に理にかなった方法です。「毎回の食事の中で、どれだけのカロリーの物をどれだけ食べたかを逐一記録し、自分の一日の総摂取カロリー量を確認する」というものですが、実はタバコを止めるにも役に立つ考え方です。
私はそれを、レコーディング禁煙と名付けました。以下にそのやり方を説明します。
ステップ1
タバコを吸いたくなったら、必ず吸う前にメモに時間を記載してから吸って下さい。一日何本吸ったか合計してみて下さい。
メモを必ず持ち歩いて書いて下さい。それが、面倒くさいという人は、今は携帯やスマホでメールがすぐに出せますので、自分宛にメールを送るのも良い方法です。自動的に時間も記載されますので便利です。
ステップ2
それを一週間ほどして、自然に出来るようになったら、今度は、
吸いたくなった時の状況をメモあるいはメールして下さい。
具体的には、①場所 ②気持ち ③誰と一緒にいたのか?
の3つです。
①場所
車の中、友人の家、家、公園、学校、職場、ショッピングモール、お酒の場、喫煙できるレストラン、喫煙所などです。
②気持ち
気持ちは、怒っている時、退屈な時、幸せな時、不安な時、リラックスしている時、悲しい時、ストレスを感じている時、問題ない時などを書きます。
③誰と一緒にいたのか?
職場の人、家族、友人、一人の時、他人などです。
習慣は、無意識に行われています。無意識のものはコントロールできません。記録を行うことで、行動が「見える化」し、自分の吸いたくなる危険な状況(リスク状況)が分かってきます。
それを禁煙開始後に”習慣” 対策として利用するのです。
また、喫煙するにはメールしなければならないと思うとめんどくさくなって、自然と本数が減ることもあります。
行動療法的には、喫煙に面倒くさいメールを出すことやメモを書くことを結びつけることで、止めやすくなります。
まずは、やってみて下さい。 2014/8/23記